患者さんとご家族、学校・園の先生に見てほしい信頼できる情報源

こどものアレルギー疾患には、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などがあります。

インターネットにはたくさんの情報がありますが、なかには古い情報や、医学的に十分確認されていない情報もあります。
そのため、アレルギーのあるこどもを支える時には、学会・公的機関・専門施設の情報をうまく使うことが大切です。

このページでは、患者さんやご家族、学校・園の先生、支援者の方に役立つサイトを一部にはなりますが、目的別に紹介します。


まず最初に見てほしいサイト

アレルギーポータル

アレルギーポータルは、厚生労働省の補助事業として開設され、日本アレルギー学会が運営するアレルギー疾患の総合情報サイトです。食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など、幅広いアレルギー疾患について、患者さん・家族向けの情報、医療機関情報、災害時対応、研修・講習会情報などがまとめられています。

こんな時におすすめです。

  • アレルギー疾患全体について正確な情報を知りたい
  • 食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎などをまとめて調べたい
  • 災害時の備えを確認したい
  • 専門医療機関や都道府県のアレルギー情報を探したい

アレルギーについて調べる時の、最初の入口として使いやすいサイトです。


小児アレルギー全般・学校生活・災害対応に役立つサイト

日本小児アレルギー学会

日本小児アレルギー学会は、小児アレルギー診療に関わる専門学会です。一般向けコンテンツとして、災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット、一般向けエピペン®の適応、患者さん向け小児ぜん息治療ガイドラインなどを公開しています。

特に役立つページは次の通りです。

エピペン®については、保護者だけでなく、保育所・幼稚園・学校などでのアナフィラキシー対応にも関係する重要な資料です。

こんな時におすすめです。

  • こどものアレルギーについて学会の資料を確認したい
  • エピペン®を使う目安を知りたい
  • 災害時のアレルギー対応を準備したい
  • 小児喘息の患者向け資料を探したい

国立成育医療研究センター アレルギーセンター

国立成育医療研究センターのアレルギーセンターでは、こどもの食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などについて、患者家族向けの情報が公開されています。食物アレルギーのページでは、アナフィラキシー時の対応やアクションプランについても紹介されています。

また、成育アレルギー電話相談室では、ぜん息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーに関する相談に対応しており、患者本人・家族だけでなく、保育・学校関係者からの相談にも応じていると案内されています。

こんな時におすすめです。

  • 食物アレルギーやアナフィラキシーの対応を確認したい
  • アクションプランの考え方を知りたい
  • 小児アレルギー専門施設の情報を見たい
  • 保護者・学校関係者として相談先を知りたい

学校・園での対応に役立つサイト

学校保健ポータルサイト/日本学校保健会

学校生活でアレルギー対応を行ううえで重要なのが、学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)です。日本学校保健会の学校保健ポータルサイトでは、学校生活管理指導表等に関する情報が掲載されています。

学校生活管理指導表は、医師、保護者、学校が、こどものアレルギー対応を共有するための大切な資料です。

こんな時におすすめです。

  • 学校での食物アレルギー対応を確認したい
  • 生活管理指導表について知りたい
  • 学校医、養護教諭、担任、管理職で情報共有したい
  • アレルギー対応を個人対応ではなく、学校全体で整理したい

こども家庭庁・厚生労働省「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」

保育所でのアレルギー対応には、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」が重要です。このガイドラインは、乳幼児期の特性を踏まえ、保育所でアレルギー疾患をもつこどもに対応するための基本を示しています。

ガイドラインの案内資料では、保育所でのアレルギー対応について、関係者の共通理解、医師の診断・指示に基づく対応、保護者との連携、生活管理指導表の活用などが示されています。

こんな時におすすめです。

  • 保育園・こども園での食物アレルギー対応を確認したい
  • 給食やおやつの対応を整理したい
  • 生活管理指導表をどう使うか知りたい
  • 保育士、看護師、管理栄養士、園長、保護者で共通理解を作りたい

食品表示・外食・中食に役立つサイト

消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」

加工食品のアレルギー表示について確認したい時は、消費者庁の情報が基本になります。消費者庁では、食物アレルギー表示に関する情報やパンフレットを公開しています。2026年4月には、加工食品の食物アレルギー表示ハンドブックも改訂され、カシューナッツの特定原材料への移行に伴う改正などが反映されています。

また、消費者庁は外食・中食における食物アレルギーに関する啓発資材も公開しています。外食や総菜・弁当などを利用する場面で参考になります。

こんな時におすすめです。

  • 加工食品のアレルギー表示について知りたい
  • 原材料表示の見方を確認したい
  • 外食・中食での注意点を知りたい
  • 学校・園・給食関係者として食品表示制度を確認したい

災害時の備えに役立つサイト

アレルギーポータル「災害時の対応」

アレルギーポータルには、災害時のアレルギー疾患への対応方法がまとめられています。患者さんの避難所での生活上の注意点や、災害派遣スタッフへの注意事項に関する資料も含まれています。

こんな時におすすめです。

  • 食物アレルギー児の非常食を準備したい
  • 避難所でのアレルギー対応を知りたい
  • 災害時に薬や食事をどう備えるか確認したい
  • 支援者として避難所での配慮を学びたい

東京都アレルギー情報navi「災害時対策」

東京都アレルギー情報naviでは、災害時のアレルギー対策に関する情報がまとめられています。アレルギー児用粉ミルク、アレルギー対応食、炊き出しでの誤食防止、アレルギー食材の混入防止など、災害時に必要な配慮について説明されています。

東京都のサイトですが、掲載されている考え方やリンク集は、他地域の保護者や支援者にも参考になります。


内閣府防災「避難所等における食物アレルギー疾患を有する被災者への対応」

行政や避難所運営に関わる方には、内閣府防災の資料も参考になります。避難所における食物アレルギーを有する避難者への配慮は重要であり、アレルギー対応食品の備蓄などについて自治体に対応が求められていることが示されています。

こんな時におすすめです。

  • 自治体や学校で防災備蓄を考えたい
  • 避難所運営で食物アレルギー対応を検討したい
  • 地域防災計画や訓練にアレルギー対応を入れたい

ぜん息・アトピー性皮膚炎などを学ぶサイト

環境再生保全機構「ぜん息などの情報館」

環境再生保全機構の「ぜん息などの情報館」では、ぜん息やアレルギー疾患に関する情報が掲載されています。子どものアレルギー疾患やアレルギーマーチに関する解説、患者教育に使える資料などがあります。

こんな時におすすめです。

  • ぜん息やアトピー性皮膚炎について学びたい
  • 患者教育に使える資料を探したい
  • 保護者向けにわかりやすい説明資料を探したい
  • 学校・園で職員研修の資料を探したい

患者会・支援団体

学会や公的機関の情報は、医学的な正確さを確認するうえで重要です。
一方で、患者会や支援団体は、日常生活の工夫、悩みの共有、地域でのつながり、災害時の助け合いなどに役立ちます。
ここではいくつかの団体のサイトを紹介します。

ただし、個別の治療内容については、必ず主治医と相談してください。

認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク

アレルギー支援ネットワークは、患者家族向けに入園・入学準備マニュアル、アレルギーの病気について、災害に備える情報などを提供しています。また、アレルギー大学や地域の患者会支援なども行っています。


認定NPO法人 日本アレルギー友の会

日本アレルギー友の会は、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーに悩む患者さんを、専門医と連携しながら支援している患者会です。患者の経験に基づく情報発信や、社会への働きかけを行っています。

こんな時におすすめです。

  • 同じ病気をもつ人の経験を知りたい
  • 患者会の活動を知りたい
  • 喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーについて、患者目線の情報も得たい

一般社団法人LFA Japan

LFA Japanは、食物アレルギーのある人への支援や、周囲の理解向上・啓発を目的とした非営利団体です。「食物アレルギーはわがままではなく疾患です」というメッセージを掲げ、食物アレルギーのある人が社会の中で安心して過ごせるよう活動しています。

こんな時におすすめです。

  • 食物アレルギーへの社会的理解を広げたい
  • 学校・園・地域で啓発をしたい
  • 食物アレルギー児の生活上の困りごとを知りたい

日本アトピー協会

日本アトピー協会は、アトピー性皮膚炎およびアレルギー疾患に関する情報提供や支援活動を行っている団体です。アトピー性皮膚炎の患者さんや家族にとって、患者会・支援団体の一つとして参考になります。


日本アレルギー協会「患者会について」

日本アレルギー協会のサイトには、アレルギー関連の患者会情報がまとめられています。地域や疾患に応じて、患者会を探したい時の入口になります。


情報を見る時の注意点

インターネットの情報は便利ですが、次の点に注意してください。

まず、情報の作成者を確認することが大切です。学会、公的機関、専門医療機関、患者会など、どのような団体が作成しているかを見ましょう。

次に、更新日を確認することも重要です。アレルギー診療や食品表示制度は変わることがあります。特に食物アレルギー表示、薬、学校・園での対応、災害時対応などは、できるだけ新しい情報を確認してください。

また、サイトの情報は一般的な説明です。
こども一人ひとりで、原因食物、重症度、必要な薬、学校・園での配慮は異なります。個別の治療や除去の範囲、エピペン®の使い方、給食対応などは、必ず主治医と相談してください。


まとめ

アレルギーのあるこどもを支えるには、家庭だけでなく、学校・園・医療機関・行政・地域の支援がつながることが大切です。

そのためには、信頼できる情報源を知っておくことが第一歩になります。

困った時に、検索結果の中で迷うのではなく、
「まずは学会・公的機関・専門施設の情報を見る」
という習慣をつけておくと安心です。

このページが、患者さんとそのご家族、学校・園の先生が、必要な情報にたどり着くための入口になれば幸いです。